高校の情報の授業のイメージといえば,ワード,エクセルですが,情報Ⅱの教科書がなかなか充実してて良い内容です.レベルで言えば,学部4年生でわからない学生もいるんじゃないかっていうぐらいの問題です.
この教科書から問題を作るとして一つ例を挙げるとすると,
Q.勾配降下法をもとにしたニューラルネットワークの学習で最適な重みとバイアスを探す代表的な手法を一つ答えなさい.
的な感じでしょうか.果たして,答えれる学部生は何人いるでしょうか...
この教科書で問題があるとすれば,まだニューラルネットワークなどが今ほど注目されていなかったときの世代の先生方がこれを教えることができるのかという問題です.情報の専門の先生は少なく,数学の先生が情報も教えているというパターンも多いので.
もう一つ話題にもなってましたが勾配降下法の説明がなかなか面白かったので紹介します.
文部科学省高等学校情報科「情報Ⅱ」教員研修用教材(本編)第3章 情報とデータサイエンス 後半 (PDF:7.6MB) https://www.mext.go.jp/content/20200609-mxt_jogai01-000007843_007.pdfより引用
局所最適解の表現の仕方が確かに良い発想ですね.
自分も情報の免許を持っていますが,もっと教師の給料が上がって,優秀な情報の先生が生まれれば良いですね.自分の時には高校で情報の勉強はほとんどしてなかったので,これから出てくる下の世代に恐怖を覚えながら勉強をしています.
教科書はこちらから見れます.
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