コロナウイルスの流行によりオンサイトでの授業は非常に少なくなり、これまで授業の合間に行われていた学生同士の交流は非常に少なくなりました。現在の博士後期課程の学生は、修士のときにこのコロナウイルス感染拡大の影響を受け結果として横のつながりを獲得しないまま、博士後期課程へと進学してしまうという状況です。博士後期課程学生は研究者として幅広い知識が必要であるにもかかわらず、同大学内の他研究室の研究内容を知らないということは非常に芳しくないです。学内事業などは半年に一回程度の報告会はあるものの、その後の博士学生同士の継続的な交流はなく、このような博士課程学生のつながりの弱化は、ただ「学生の友人が減る」というものではなく、次世代研究にとって損失が懸念されると共に本学の研究力の低下も同様に懸念されます。
博士学生の交流は、新たな研究テーマの創出や研究室同士のコラボレーションの活性化、博士課程進学予定者などのアカデミック進学者の増加、その後の同期同士の共同研究など様々な九工大の次世代研究へのメリットが考えられます。そこで、メンバーの一人がフランス留学中にLORIA研究所で参加した、学生同士の闊達な交流を目的としたPh.D. Coffee Timeを九工大で定期的に実施し、九工大博士学生の交流機会低下を改善するためにKyutech Ph.D. Coffee Timeを立ち上げました。
フランスのLORIAのPh.D. Coffee Time
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